ロボットプラモの「ミニチュアモデル化」という新しい表現法を示準する、大きな可能性を秘めた「朽ちダグラムヴィネット」を徹底解説!HJメカニクス08付録プラモデル。

 こんにちは! プロモデラー林哲平です!

 今回はHJメカニクス08の付録プラモデル「朽ちたダグラム」を紹介します。

 このキット、ただの付録プラモデルではなく、ロボットプラモの歴史を変える可能性がある、凄いプラモかもしれないんですよ!

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ミニチュアフォーマットなキット内容!

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 キットは1/72ダグラムシリーズと同じMAXファクトリー製。

 アップデートVerのダグラムのディテールを縮小して設計されているため、ディテールがものすごく精密なんですよ。

 ランナーは一枚で、11パーツとシンプルな構成。

 可動前提の通常のロボットプラモデルとは違い、固定ポーズとなっています。

  キットの種別で言えば、タミヤの戦車兵やウォーハンマーのユニットのようなミニチュアモデルと言っていいでしょう。

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 キット構造も張り合わせの部分は少なく、一体構造でロボットをフィギアをしてとらえる造形。

  しかしながら彫りが深く、シャープなディテールはまさにロボットプラモそのもの。

  特にターボザックや頭部は小スケールならではの精密感で、ダクトやアンテナのシャープさはレジンキット並みでたまりません!

朽ちダグラムの工作ポイント!

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 ミニチュア的なキットなので、パーティングラインの整形が製作の上で大きなポイントとなります。

 ここはウェーブのキサゲがあればあっという間に整形可能。

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 胴体の合わせ目も速乾タイプの流し込み接着剤で接着し、キサゲでカンナがけすればすぐに処理することができますよ。

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 リニアカノンの砲口は成形の都合上埋まっているので、1mmピンバイスで開口しておくとよりリアルに仕上がります。

  難しい!と感じる人は塗装のとき砲口を黒く塗っておけば大丈夫ですよ♪

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「朽ちダグラム」は第一話と最終話のシーンや、大河原邦男氏による「ドキュメントダグラム」のポスターを見ると各部に装甲がえぐれたダメージが入っています。

 場所は

 ○左肩

 ○右手甲

 ○ミサイルポッドの上面

 ○リニアカノンの裏側

 ○バックパックの中心左側

 となります。

 これは難しく考えることは無く、デザインナイフで切り込んでカットするだけでOKの超簡単作業です♪

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 まったく見えなくなる部分ですが、裏側の肉抜き穴は個人的なコダワリでエポキシパテで埋めています。

 見えない部分ですし、本来加工する必要は無い部分なので気にならない人はすっとばして時短してくださいね♪

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 ターボザックの動力パイプは一体成型となっていたので、ウェーブの1mmスプリングに交換しています。

  HJメカニクス08に掲載されているてんちよ氏の徹底改修作例だとここを真鍮線に変えて、動力ディテールは書き込んで再現していたので、プロペインターの筆さばきは本当に凄いと思います!

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 組み上げた状態。

 ちょこちょこ改造していますが、ここまでくるのにパテの硬化時間を抜けば1時間半くらい。

  ディテールアップしてもあっという間にできちゃうんですね!

  台座は後の塗装表現の都合でタミヤパテで鋳造表現を施しています。

朽ちダグラムの塗装!

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 てんちよ氏の作例を参考に、立体感と巨大感を強調できるブラック&ホワイト法で塗装します。

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  下地にMrフィニッシングサーフェイサー1500 ブラックを吹き、影を残すように、光が当たる場所を意識しながら上からサーフェイサー1500ホワイトをふわっとかけてモノトーン状態に。

 特に難しいことをしているわけではなく、ざ〜っと上から吹き付けているだけです♪

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 フレームアームズガールカラーのブロンドベースにExクリアを50%ほど混ぜて隠蔽力を下げた色を全体に上掛け。

  これにより、下地の白黒のグラデーションを活かしてサンドカラーを塗装することができるんです。

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 そのままではテラテラなのでフラットベーススムースタイプ+Exクリアー艶を消します。

  続いてMrウェザリングカラーのステインブラウンにグランドブラウンをわずかに足した色で全体にウォッシングしてメリハリをつけます。

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 地面はMrウェザリングパステルのサンドとライトグレーをランダムにこすりつけます。

 これだけで簡単に荒野の地面らしさを表現することができます。

 サンドだけだと単調になるので、ライトグレーを使うのがポイントですよ!

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 台座は鋳造表現の上にタミヤアクリルのフラットブラックを塗り、水性ホビーカラーのゴールドでドライブラシ。

 こうすることで真鍮の置物のような、金属的な重量感を感じさせる台座に早変わり。

  私はミニチュアの台座は基本これで塗ってます♪

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 これで朽ちダグラムの完成です! パテの乾燥時間はありますが、工作1時間、塗装1時間半の二時間半であっという間に完成します♪

  手のひらに乗っけて眺めるとデロイアの風を感じますよ♪

 なお、朽ちダグラム製作のポイントなのですが、朽ちダグラムは実は2種類あります。

 一つはアニメの第一話と最終話に登場したもの。

 2つはと大河原邦男氏が「ドキュメントダグラム」のポスターで描かれたイラスト版です。

 アニメ版は砂塵に隠れて全体的に細部がぼやけたイメージカット的な印象。

 ドキュメントダグラム版は細かい部分までディテールやキズまでしっかりと書き込まれたハイディテール版。

 ドキュメントダグラム版を参考にしてディテールやダメージをいれ、アニメ版の雰囲気で塗れば2つのいいとこ取りをしたより素晴らしい朽ちダグラムに仕上がりますので「我こそは!」という人はぜひチャレンジしてみてください♪

アニメロボットミニチュアという可能性を朽ちダグラムに見た!

 このダグラムの凄いところは「ミニチュアフォーマットな固定ポーズのキャラクターロボットプラモデル」というところです。

 実はこういった固定ポーズのロボットプラモって、40年前のガンプラ情景シリーズくらいしかないんですよ!

  普通、ロボットのプラモデルは可動が入っているのが前提です。

  それゆえ、どうしてもパーツ数が多くなり、開発費も値段も高額になってしまうんですよね。

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 ですが、このダグラムのランナーを見てください。

  1ランナー11パーツ 成形色も単色で、色分けのためにパーツ数を増やすことも無いので開発コストも大幅に下がり、価格も下げていろんな人が手に取りやすい内容となっているんです。

 開発コストが下がり、採算を取りやすくなれば当然商品ラインナップもどんどん増え、普通ならばキット化されないようなマイナーロボのキット化や、おなじロボでもポーズ違いでのキット化など、商品の幅が大幅に広がるんですね。

 もし、このダグラムが同じサイズでもフル可動だったら。

 3000円や4000円くらいしてもまったく不思議ではないでしょう

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 かつてはサイズが小さく、単色整形で複雑な塗り分けのプラモを作るのは非常に困難でした。

  ですが、現在はシタデルカラーやファレホアクリルカラーのような超高性能な筆塗り用塗料が簡単に手に入り、テクニックも広く知れ渡っているので「ミニチュアペイント」の様式に従えば簡単に塗れてしまうんです!

 可動にこだわる必要がなければ関節構造ゆえに可動が難しいロボットのキット化の可能性も大幅に広がります。

  たとえばオーラバトラーであるとか、レイバーであるとかモーターヘッドなんかもこのミニチュアフォーマットならば比較的低価格でキット化が可能なのではないでしょうか?

 昔海洋堂から発売されていた1/220のモータヘッドのレジンキットみたいなのが、カッコいいアクションポーズがついたプラモで発売されたらどんなに素晴らしいことでしょう!

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 ミニチュアフォーマットで製作された、固定ポーズのアニメロボットプラモデルは限りない可能性を秘めていると私は確信しています。

 その原点となるかもしれない朽ちたダグラム、ぜひ手にとってみてくださいね♪

 HJメカニクス08をよろしくお願いします♪

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