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コミックボンボンで知ったBクラブショップ通販で首を長くしてガレージキット到着を待った思い出。コトブキヤご意見無用ファクトリー 1/220ゴブリン

こんにちは!プロモデラー林哲平です。

今回は小学生の頃制作したコトブキヤ1/220ゴブリンを紹介します。

父の納骨で久しぶりに実家の徳島に帰ったとき、飾り棚に昔と変わらぬ姿で立っていて、ガレージキットに憧れた少年時代を思い出しました

コミックボンボンの紹介記事を見て、当時の全財産はたいて買ったんですよね

目次

コミックボンボンでガレージキットを知る!

私は1981年生まれのSDガンダム直撃世代で、保育園〜小学1年生まではテレビマガジンを愛読していたのですが

テレマガに掲載された「豪華大将軍」の紹介記事で「もっとSDガンダムに詳しい本がある」と知り、コミックボンボンに切り替えたんですよね

初めて買ったボンボンはたしか1990年の発売号で 表紙は「騎士ガンダム物語」のフルアーマーナイトガンダム、ガンダム野郎で大牙の農丸が闇皇帝から出てきたレッドウォーリアに負ける号で、主人公がいきなりやられていてびっくりしました 掲載漫画は「野球戦士アブソルト」「ロックンゲームボーイ」「やっぱアホーガンよ」とかの時代でしたね

で、夢中で読み進めていると……謎のガンプラが紹介されているページに出くわしました

何故か、プラモになっていないはずのクインマンサとかジオが紹介されているんですよね!

しかも、「ボークス」「コトブキヤ」など聞いたことも無いメーカーから発売されている……!

これが私のガレージキットファーストコンタクトでした

私は生まれながらのモデラーですので、欲しくてたまらなくなったのですが 値段も9800円とか小学生には絶対に手が届かない値段だったので、「いいな〜 ガレージキットほしいな〜」とBクラブショップコーナーを読んでいたんですよ

あるとき、ガレージキット紹介コーナーで「ゴブリン出撃!」という記事が載っていました

「やばい……!なんてかっこいいんだ…!」

小学生だった私はシビレました

そして、なにより注目したのがその値段

ゴブリンは定価3500円だったんですね! これなら、全財産出せば買える!

Bクラブショップ通販に申し込む!

私はすかさず、当時のBクラブ通信販売コーナーに資料を請求しました

2週間くらいして、Bクラブショップのカタログが届きました

写真は無く、白いコピー用紙に文字と値段、メーカー名が株価みたいに並んでいるだけなのですが、聞いたことも無いキットの数々に破けるぐらい何百回も読みましたね

お目当てのゴブリンはありましたが、問題なのは発送方法

宅急便と郵送の2種類があったのですが、宅急便だと代金が1700円もするので、小学生だった自分はもちろん郵送を選択しました

そして、当時の郵送通販て、すごく時間がかかるものだったんですよ

今、Amazonとか楽天とかヨドバシの通販で1日とかで届くのは正直異常なんじゃ?と未だに思っております

確か、ゴブリンが届くまで一ヶ月半か2ヶ月ぐらい?かかったような…… 私は当時あまりに待ち遠しくて、小学校から帰ってくると母に「ゴブリン来た?」と必ず聞いていたので、母もいつの間にかゴブリンを覚えてました(笑)

ゴブリンついに到着!小学生モデリングでガレージキットを作る!

そして、ついにゴブリンが到着!

ドキドキしながら開封すると……!! スカート裏にびっしりと入ったバーニア!! 小さいながらもキャストの重量感! あきらかにプラモとは違うそのオーラ! 超カッコいい近藤版ジオンマークのデカール! ついに、憧れのガレージキットを手に入れたのです!

もちろん、小学生なので箱を開けたら即座に作り始めます(笑)

で、まずプラモ用の接着剤がくっつかない!

本来なら瞬間接着剤を使うべきなのですが、私は家にあったタミヤパテで無理やり関節をつなげました 本来接着用のものではないので、何回も腕がもげましたね

ガレージキットは色がついていないので、もちろん塗装しなければいけません

水性ホビーカラーのニュートラルグレーを筆塗りしたのですが、なぜか塗料が表面で弾かれて全然乗らない!

離型剤がついているので洗わなければいけない、というのを知らなかったんですね

ただ、そこは小学生です

無理やり塗料を塗り重ね、気合で強引に塗りました

もちろん触るとすぐ塗膜はパリっと剥がれるのですが、またリタッチすればいいや、と思っていました

画像

それにしても、昔の自分、よくデカールこんなにいっぱい貼ったなあと

1日ぐらいで完成させて、棚に飾って「俺もガレージキットを作ったんだ!」と、誇らしい気持ちまた1日ぐらい眺めていました

こんな初体験をしてしまったので、近藤版MSが大好きになりすぎ、今でも作るようになったんですよね

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冷静に考えるとSDからいきなり近藤版MSに行く子供はちょっとアレな気もするのですが

SDブーム当時ボンボンは最盛期で部数も凄かったのできっと私みたいにゴブリンに感動してBクラブショップのカタログを取り寄せた仲間がいるはず……! と、思っております

というわけでコトブキヤご意見無用ファクトリー1/220ゴブリンでした♪

「当時俺も小学生でボンボン読んでBクラブショップのカタログを取り寄せたよ!」

という同士がいたらぜひ教えてくださいね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

コメント

コメント一覧 (3件)

  • はじめまして。私も小林版ジオ(コトブキヤ)でガレージキットデビューしましたので思わず返信させていただきました次第です。ガレージキット黎明期の当時としてはコトブキヤさんの説明書はとても親切でした。シリコンとは、剥離剤の除去方法、なぜ高価なのか、等々。模型店の店主に教わりながら何とか完成させました。久しぶりに懐かしい思い出でが蘇りました。投稿に感謝申し上げます。

    • ぷらぼっとさん、はじめまして。コメントありがとうございます

      コトブキヤさんの小林誠版ジオ、私も大好きです!
      私も当時ガレージキットカタログを眺めていて、ため息がでるほどカッコよくて、ものすごく心に焼き付いております
      私は中身の説明書はもうすっかり忘れてしまっていたのですが、それほどまでに丁寧な解説がされていたから、昔の自分もきっと完成させることができたんだと思います
      すごくいい店主さんだったんですね。私も模型店の店員さんに作り方などを教わって、そのとおりに作ってみて、またそれを見せにいったりするのがすごく楽しみでした

      私と同じ時代を生きた仲間にめぐりあえて、すごく嬉しいです

  • 御返信に感謝申し上げます。バンダイしか知らなかった自分には、当時のガレージキットの可動キット達の何とも言えない「説明書を参考に各自で工夫してね」的なユーザーとの暗黙の了解みたいなものが懐かしく思います。というより「売価を考えれば完成させなきゃ死にきれない」と必死で完成させました。関節を木工用ボンドで補強したら翌朝もげた。のは私だけではないかと。長文失礼致しました。

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