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クリーチャーのミニチュアをストロングスタイルのウォッシングとドライブラシで仕上げる。ジーンスティーラーカルト パトリアーク

こんにちは!プロモデラー林哲平です

今回はウォーハンマー40K、ジーンスティーラーカルトのパトリアークを制作したので紹介します♪

目次

ウォーハンマー熱が再燃!

先日、週間ウォーハンマー コンバットパトロールのティラニッドプライムで数年ぶりにウォーハンマーのミニチュアをペイントしたのですが

作ってみたらもう本当に楽しく、ウォーハンマーの製作意欲にスイッチが入ってしまいまして

「ティラニッド作りたい!」

と、押し入れに封印していたデスウォッチオーバーキルに入っていた、ジーンズディーラーカルトのパトリアークを引っ張り出し、制作スタートです!

エアブラシで基本塗装!

まずは下地にMrフィニッシングサーフェイサー1500ブラックを吹き付けます

下地が黒だと、光の透けを防ぎ、小さいミニチュアにずっしりとした重量感が加わるんですよね

続いてMrフィニッシングサーフェイサー1500ホワイトを吹いて真っ白に

黒下地でしっかり白を発色させると、透けの無い、輝くような白になるんですよね

ガイアカラーのピュアオレンジ+マイルドオレンジをエアブラシで吹き付け

エアブラシだと薄く塗膜を形成できるので、発色しずらい明るい色でも、表面のディテールが厚ぼったくなったりすることなく、キットのシャープさを思い切り活かせるんですよ♪

ウォッシング&ドライブラシでメリハリをつける!

基本塗装が終わったら、プレミアムトップコートつや消しで全体のツヤを消します

この後シタデルカラーでの塗装に入るのですが、ラッカー系塗料塗りっぱなしだと、シタデルカラーが定着しずらいんですよね

一層、アクリル系塗料で艶消しの皮膜を作っておくことで、とても塗りやすくなるんです

続いてシタデルウォッシュのレイクランドフレッシュシェイドでウォッシング

ウォーハンマーのミニチュアって西洋彫刻のように彫りが深いディテールが素晴らしいのですが

塗料が奥に入り込むと、陰影が強調され、そのディテールをより引き立ててくれるんですよね♪

ウォッシングの次はドライブラシです

ドライブラシは筆先に塗料をほんの少しだけつけ、ティッシュで塗料を拭き取り、 筆先で軽く撫でるように、ディテールの凸部分に、筆先にわずかに残った微量の塗料を載せていくテクニックです

これで、凹凸の多いウォーハンマーのミニチュアの、凸部分を強調することができるんですよ

ドライブラシって、筆使いのテクニックとかほとんど必要無いのですごく簡単なのですが、効果は抜群なんですよね

今回は下地がオレンジなので、同系色である、シタデルカラーのフラッシュガッツイエローでドライブラシを行いました♪

ウォッシングとドライブラシの終わった状態

凹みのディテールはウォッシングで強調され

凸のディテールはドライブラシで強調され

凹凸のコントラストの効いた、立体感ある仕上がりになりました♪

細部を塗り分けていきます

黒部分のほうが面積は広いのですが、オレンジなどの明るい色を筆塗りで発色させるのは結構大変なんですね

基本、下塗り→ウォッシングの順番で塗装しています

紫はウォーロックパープル→カーロバーククリムゾン

緑はスコーピオングリーン→ビールタングリーン

黒はアーミーペインターのマットブラック→ナルンオイル

トゲに水性ホビーカラーのつや消しホワイトでグラデーションをかけます

これはすごく簡単で、先端だけに少しずつ色を載せていくだけ

ウォーハンマーのミニチュアって、グラデがかかっている部分があるとめちゃくちゃカッコよくなるんですよ♪

エッジ部分に水性ホビーカラーのつや消しホワイトでドライブラシを施します

筆目がついてしまわないよう、筆の塗料をごく減らしてから、エッジ部分だけに塗料が乗るように、甲殻の下から上に向かって撫でるように筆を動かすのがコツです

普通に塗ると、隙間に塗料が入ってシャープに仕上げるのが難しい歯の部分

ここは一度黒で塗りつぶし、細い筆に白を含ませて

一回ティッシュで拭き取ってから、表面の凸部分を撫でるように塗ると 、凸部分のみに白が乗り、立体感のある歯となるんですね

水のベースデコレートを手軽にやってみる!

パトリアークのミニチュアは、下水管の上に立っており、下は汚水の沼になっています

ここはお手軽に、沼っぽい水表現を加えてみましょう

まずはスコーピオングリーンで水部分を塗ります

これだけでも、結構いい感じになりますね

さて、水表現はいろいろな素材がありますが、普段使わない素材って、なんだか難しそうに感じますよね

今回は木工用ボンドを使ってみましょう

木工用ボンドって、固まると透明になるんですよね

このように、ツマヨウジで乗せていきます

木工用ボンドが固まったら、タミヤエナメルカラーのクリアーグリーンを塗っていきます

エナメルのクリアカラーは光沢感が強く、塗るだけで、水っぽい表現になるんですよ

パトリアークは左手で引きちぎったスペースマリーンの首を握っています

ここから脊髄がはみ出ているのですが、ウォーハンマーらしくさらに血みどろにしてみましょう

まず、脊髄パーツにエポキシ系接着剤を塗り、下の方向に向かって垂らします

固まったエポキシ系接着剤の上に、血に最も近い色ことタミヤエナメルのクリアーレッドを塗っていきます

血糊の完成状態

エポキシ系接着剤は透明感があるので、簡単に透明の血糊を作ることができるんですね

でも、う〜ん、ちょっと派手にやりすぎましたね

ドボドボ出過ぎで、このスペースマリーン、血の気が多すぎます

完成!パトリアーク!

パトリアーク、完成しました!

パーツの接着ですが、バラして塗ったあと、接着しようとするとシタデルカラーの塗膜はプラ用接着剤を弾くので、接着しずらくなっちゃうんですよね

かといって、ナイフで剥がすと必要な部分の塗膜まで剥がれることがあるので、金属やゴムでも接着可能な、エポキシ系接着剤で固定しています

スペースマリーンの首から落ちる血はダイナミックにベースの外にはみ出させてみました

ベースからモデルがはみ出ていると、迫力が強調されるんですよね

下水管にもクリアーグリーンを塗り、汚水が漏れている様子を表現してみました

ベースにはドクロがたっぷり

そういえば、押し入れのどこかにドクロだけのオプションパーツがあったような‥‥‥?

個人的には右側面からのアングルが一番かっこいい!

同じデスウォッチオーバーキルに入っていたジーンスティーラーとパシャリ


いや〜似合う!似合いますね!

我が家のティラニッドアーミーと記念写真
ウォーハンマーのミニチュアは、やっぱり数が並ぶと楽しいですね

まだまだウォーハンマー熱が冷めないので、また何か作ろうと思います♪


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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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