こんにちは!プロモデラー林哲平です!
月刊ホビージャパン2020年6月号の連載記事「 ガンプラ凄技テクニック」にて製作したHG Ex-Sガンダム「部分塗装徹底解説」を紹介します♪
HGガンプラに必須の「部分塗装」を攻略する!
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現在のガンプラはほぼ成型色のままで色分けされており、組み立てるだけで設定やアニメのイメージにほぼ近い仕上がりとなります。
ですが、HGでちょっと昔のキット、かつ色分けが多いMSだと色分けされていない部分も結構多かったりするんですよね。
「俺は気にならないからそのままでいいや♪」
って人はもちろんそのまま仕上げてしまって全然大丈夫なんですが、いざしっかり色分けされていない部分を塗って仕上げようとすると、かなり大変なキットも多いんです。
今回はそんな部分塗装の徹底解説がテーマ。
題材に選んだのはとにかく塗り分けが多いことで有名なHGのEx-Sガンダム。
ラッカー、エナメル、アクリル、油彩と各種塗料を使い分け、部分塗装を初心者でも徹底的に効率よく作業できる方法をできる限り積めこんでみました。
なお、今回はより部分塗装について詳しく説明するために、大日本絵画刊「GUNDAM SENTINEL」に掲載されいているカトキハジメ氏のイラストである「REAL Ex-S GUNDAM」版のカラーとしています。
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合わせ目を消す!
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部分塗装も大事なのですが。
古いHGシリーズは真正面に目立つ合わせ目がむき出しになっているキットも多く、どうしても気になるポイントです。
記事では速乾流し込み接着剤、キサゲナイフ、紙ヤスリ、キムワイプを駆使して成型色活かしで効率よく合わせ目を消す方法を解説しています。
キサゲナイフは超便利なアイテムで、こちらに紹介記事も書いているのでぜひ読んでみてくださいね♪
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彩度の高いパーツを反対色へと塗り分ける!
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イラスト版のEx-Sのソールはブルー。
なので塗り替える必要があるのですが、赤いパーツに青をそのまま塗ると、下地の赤が透けて見えてしまい、綺麗に発色しません。
なのでそのようなパーツをランナー吹きするときは下地に一度白を吹いておきます。
隠蔽力が強く、きめ細かい塗膜に仕上がるMr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイトがオススメですね。
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切り出したゲート部分も、スプレー塗装同様に白→青の順番でリタッチすれば綺麗に発色しますよ。
デザインナイフでマスキングテープを塗り分けに沿ってカットする!
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Ex-Sガンダムのように大量の塗り分けがあるキットはいかに手早くマスキングするかが作業のキモとなってきます。
記事ではデザインナイフで塗り分けラインを切り抜くスピードテクニックについて解説しています。
スプリッター迷彩をする!
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Ex-Sガンダムと言えばスプリッター迷彩です。
記事ではマスキングの方法や、濃いブルーの上でも発色するカラー缶サフ、スプリッター迷彩でやってしまいやすいミスについて解説しています。
スプリッター迷彩って超簡単なので初心者にオススメのテクニックなんですよ。
迷彩だって部分塗装ですしね♪
なお、スプリッター迷彩の詳しい方法はこちらで解説していますのでぜひ読んでみてくださいね♪
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タミヤエナメルカラーで部分塗装!
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マスキング以外にも、筆塗りによる細部塗装で塗料を使い分ける重要性について解説。
このようなスリットの奥のような、完成後手が触れない窪み部分の塗装はエナメル塗料か一番です。
エナメルは触ると剥げるのが難点ですが、完成後触らない場所ならば問題ありません。
タミヤアクリルカラーで部分塗装!
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近年の部分塗装で急速に勢力を伸ばしつつあるのがアクリル塗料での筆塗りです。
ラッカーの下地を犯さず、重ね塗りしても溶け出しせず、エナメルと違い触っても剥がれないのが素晴らしいところ。
はみ出した部分は乾く前にマジックリンを染み込ませた綿棒で拭き取ればOKです。
このマジックリン法のおかげで、エナメル塗料での部分塗装とほぼ同じ感覚でアクリル塗料が使えるようになったのが素晴らしいところですね♪
マジックリンの特性についてはこちらで解説しています♪
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マスキングテープを使い分ける!
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部分塗装ではマスキングが必須となりますが、一般的なタミヤの黄色いマスキングテープだけだと、複雑なディテール部分に貼ると浮いて塗料が吹き込んだりすることがあるんですよね。
そんな部分はクレープ紙マスキングテープの出番。
紙製でパーツに密着しやすいので吹き込みやマスク漏れがすくなく、使うだけでミスを大幅に減らすことができるのです。
マスキングテープもいろんな種類が発売されているので、部分によって使い分けるとミスを減らし、大幅に効率的に作業することができるのです。
クレープ紙マスキングテープは紹介はこちらに記事を書いているので、ぜひ読んでみてくださいね♪
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フィルタリングでセンチネル風ウォームホワイトを再現する!
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Ex-Sガンダムと言えば初期のカトキハジメ氏のイラストのような、暖色系のホワイトが特徴です。
記事では明るめのブラウンのウェザリングカラーを調色、空気遠近法的なフィルタリングでイラストイメージを再現する方法を解説しています。
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塗装前後の状態。
塗るのが大変なホワイトはそのまま活かしつつ、部分塗装とフィルタリングを駆使することで、激しくウェザリングに頼らずとも、成型色を活かしてまるで全塗装のように錯覚させることが可能となるのです。
部分塗装を楽しもう!
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というわけでEx-Sガンダム、部分塗装徹底解説でした♫
HGキットを作る上で避けては通れないのが合わせ目と部分塗装です。
もちろん無視してそのまま作っても構いませんが、どうしても気になる部分もありますよね。
苦手意識が多い人も多い作業ですが、合わせ目消しは素材と工具の進化で、部分塗装は適切な塗料を使い分ければグンと楽になります。
全塗装のようにキレイに仕上げるとなると難しいかもしれませんが、表面に一層シェードをかける空気遠近効果を加えるフィルタリング塗装と併用すればマスキングのアラをごまかしつつ、小スケールのHGでも迫力ある仕上げとすることが可能となるのです。
HGのEx-Sガンダムはちょっと古くて作るのが大変ですが、手をかけたぶん完成すればカッコよさは抜群です!
この技法は古めのHGキット全てに応用できるのでぜひともチャレンジしてみてくださいね♪
「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」にも収録!
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こちらのEx-Sガンダムですが、「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」に、本誌連載当時よりも完成写真を増やして収録しています。
記事を読んで「いいな!やってみたいな!」と感じていただけたら、こちらの本を読んでもらえると私は凄く嬉しいです♪
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