こんにちは!プロモデラー林哲平です!
今回はOBSOLETEモデリングマニュアル掲載作例のオリジナルエグゾフレーム「ロシア軍主力エグゾフレーム メドヴェーチ」を紹介します♪
令和時代の高橋良輔ロボ‼︎
「オブソリート」皆さん見ましたか?
チュイーンッ!とローラーダッシュで戦場を駆け巡り、ミニタリーテイスト溢れる演出……「ダグラム」「ボトムズ」「ガサラキ」を連想させるハードな世界観はまさに高橋良輔監督作品直球ど真ん中!
ロボ好きなら100%楽しめること確実です!
まだ見てない人は今すぐYouTubeにアクセスですよ!
エグゾフレームでどう遊ぶ?
異星人からもらえるレグジオ…… じゃなかったエグゾフレームはボトムズのATよりも一回り小さいサイズ。
「オブソリート」の舞台は現代の地球で、戦争から畑仕事までいろんな用途に使われているので用途を想定しつつ、いろんなスケールモデルのパーツをくっつけて自由にカスタマイズできるのが最大の魅力です。
最初はホットウィールのパーツを使って巨大なV8エンジンくっつけて、アメリカのホットロッドに変形するトランスフォーマーみたいなのにしようかと思っていたのですが。
「AFVモデルのパーツ使ったガチっぽいので」
とオーダーされたので「ロシア軍がエグゾフレームを採用したら?」という想定で製作してみました。
ちなみに「メドヴェーチ」とはロシア語で「熊」という意味です。
エグゾカスタムの鍵はミニスケAFV
エグゾフレームは1/35です。
ですが、ちょっと小ぶりなのでそのまま1/35AFVモデルのパーツをくっつけると大きすぎてそのまま合わせるのはちょっと難しいんですよね。
そこで活躍するのが1/72や1/100のミニスケールAFV。
砲塔は頭部、車体は胴体、サイドスカートは脚部とこれがピッタリマッチするんですよね。
これだけで組むとディテールがミニスケールになっちゃいますが、1/35キットからスコップや機銃のようなOVMを持ってきてそれっぽくくっ付けてやればあら不思議。
しっくりと1/35に見えてくるんですよ。
それでは各部の工作ポイントを詳しく解説していきますね♪
頭部の工作!
頭部はズベズダ1/100JS−3の砲塔をベースに制作。
フライパンをひっくり返したようなロシア戦車特有の形状が「ロシア製である」というキャラクター性を強調してくれます。
フェイスガードはピットロードの海上自衛隊艦船装備セット初期型艦艇用から流用。
内部にはレンズ状のセンサーを配置してAT風に構成してみました。
頭部側面のロシア語はモデルコレクトT−64のデカールを使用しています。
ロシア兵器にスローガンは欠かせません♪
胴体の工作!
胴体はズベズダ1/100JS−3車体をメインに、プラ板で隙間を埋めつつモデルコレクト1/72 T64でデコレート。
そのままではミニスケールに見えてしまうので、ミニアート1/35 T−55の工具箱やOVMを装着させて1/35であるというスケール感を強調しています。
腕部の工作!
肩はモデルコレクトT–64のマッドガード。
本体が地味なグリーンなので左肩を赤く塗り、ロシア軍の部隊章を貼っています。
前腕装甲は燃料タンクを被せ、ボルトをミニアートのT–55から削ぎ取って接着しています。
手首はバンダイ1/144次元ビルドナックルズ(丸)の一番小さなものがピタリと合いました。
脚部の工作!
モデルコレクトT−64のサイドスカートを切り離し、脚部装甲として着せています。
モデルコレクトの1/72ロシア戦車キットは様々なバリエーションを再現するために余剰パーツが非常に多い構成となっており、エグゾカスタムの素材キットとして最適なんです♪
なお、普通に作ろうとすると結構な確率で力尽きます(笑)
武器はリトルアーモリーがピッタリ!
基本サイズが小さめ、かつ現用兵器であるエグゾフレームに持たせる武器にピッタリなのがトミーテックのリトルアーモリー。
1/12女子プラ用ですがこれがまたいい感じにマッチするんですよね。
今回はロシア軍用、かつゲリラ掃討のイメージなので特殊部隊のスペツナズなどが愛用するAS VALを持たせています。
現用の小火器が豊富に揃っているシリーズなので、現用兵器寄りであるエグゾフレームの武器として非常に相性が良いんですよ♪
やられ役も大事!
メドヴェーチに踏みつけられている、ゲリラが使うエグゾフレームは正規軍と違い装備を整える資金が無いと想定し無改造で使用。
全身をガイアノーツのメカサフスーパーヘヴィで塗り、激しめのウェザリングを施して朽ち果てた様子を再現しています
エグゾにはちっちゃいヴィネットがよく似合う!
キットはフル可動ですが、ギミックを活かしながらカスタムするのは大変なので二体組み合わせてヴィネットにしています。
ベースは100円ショップのセリアで買った木箱。
地面、エグゾフレームごと全てMr.フィニッシングサーフェイサー1500で塗装したあと、
グリーン=ガイアカラーCBカラーダークグリーン→オリーブグリーン
レッド=シタデルカラーメフィストンレッド→イビルサンズレッド
ブラック=タミヤアクリルフラットブラック
基本塗装後、ウェザリングカラーマルチホワイトでフィルタリングしたあとにプレミアムトップコートつや消しで表面をフラットに整え、グレイッシュブラウン+ダークブラウンでウォッシングしたあとにモデルコレクトT64から流用したスローガンと国籍マークのデカールを吹いて再度つや消しを吹き、最後にピンウォッシュとドライブラシでメリハリをつけて本体は完成です。
ヴィネットの地面は100円ショップの軽量紙粘土で大まかな形を作り、タミヤテクスチャーペイントのダークアースとダークグレイ、家の前の駐車場の砂を混ぜてそれっぽく荒地を再現しています。
本体のウェザリング、ヴィネットの制作共に「週末で作るガンプラ凄技テクニック」掲載のドム試作実験機のウェザリングとF2ザクのヴィネットと同様に制作しているのでこちらも参考にしてみてください。
無限に広がるエグゾフレーム!
というわけでメドヴェーチでした♪
今回はロシア軍用ということで作って見ましたが、現用AFVキットって非常〜に種類が多いので、メルカバっぽいイスラエル仕様とか、レオパルドっぽいドイツ仕様とかいろんな夢が広がりますね。
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